「配当金だけで暮らせたら…」一度はそんな夢を描いたことはありませんか?
私自身、つみたてNISAを始めてから「いつか配当金だけで生活できたら」と漠然と考えていました。でも実際に計算してみると、思っていた以上に高いハードルがあることが分かりました。
今日は「配当金だけで年収300万円」を実現するには、実際どのくらいの元本が必要なのか、具体的な数字で見ていきたいと思います。
配当金だけで年収300万円、必要な元本は?
利回り別に必要な元本をまとめてみました。
・利回り3%(国内高配当株の平均的水準):必要元本 約1億円
・利回り4%(SPYD・VYM等の高配当ETF):必要元本 約7,500万円
・利回り5%(個別高配当株中心):必要元本 約6,000万円
・利回り6%(かなりリスクを取った場合):必要元本 約5,000万円
正直、最初にこの数字を見たとき「えっ、そんなに…」と思いました。利回り4%の比較的現実的な水準で考えても、7,500万円という金額は、多くの人にとって簡単には届かない金額です。
さらに立ちはだかる「税金の壁」
ここで見落としがちなのが税金です。
NISA口座以外で受け取る配当には20.315%の税金がかかります。つまり、手取りで年収300万円を得るためには、税引前で約376万円の配当が必要になる計算です。
上の表の元本は、実はさらに+25%程度多く見ておく必要があるということです。
新NISAは生涯非課税枠が1,800万円までと決まっているので、仮に7,500万円〜1億円規模で運用するとなると、その大部分は課税口座にならざるを得ません。非課税の恩恵をフルに受けられるのは、あくまで一部だけ、というのが現実です。
「配当金だけ」を目指すのは現実的じゃない
ここまでの数字を見ると、「配当金だけで生活する」というのは、よほど大きな資産を持っている人でない限り、現実的なゴールとは言いにくいというのが正直なところです。
でも、だからといって投資をする意味がないわけではありません。むしろ私は、ここで改めて「長期投資」の価値を実感しました。
それでも「長期投資」が有効な理由
複利効果は時間が長いほど効いてくる
投資の利益が利益を生む「複利」の効果は、時間が長いほど大きくなります。たとえ少額からのスタートでも、10年、15年と続けることで資産は雪だるま式に育っていきます。
50代からでも、まだ15年ある
「もう50代だから遅い」と思う方もいるかもしれませんが、60代半ば〜後半までの15年というのは、複利効果を活かすには十分な期間です。私自身も今、この15年という時間軸を意識しながら資産配分を考えています。
配当「だけ」にこだわらない
配当金という「インカムゲイン」だけでなく、資産が値上がりする「キャピタルゲイン」も合わせたトータルリターンで考えると、もっと現実的な選択肢が見えてきます。必要なときに資産の一部を売って使う、という発想です。
では、実際にお金が必要になったら、どう資産を使えばいい?
配当金だけに頼らないとなると、次に気になるのが「貯めた資産を、どうやって取り崩していくか」という問題です。
・定額で取り崩すのか、定率で取り崩すのか
・どの口座から先に取り崩すべきか
・暴落のタイミングで取り崩すとどうなるのか
・そもそも、いつから取り崩しを考え始めればいいのか
特に50代の方にとっては「いつから準備を始めるべきか」が気になるところだと思います。
次回の記事では、この「取り崩し」について、基本的な考え方や流れをさらっと整理してお伝えします。詳しい実践方法は、また改めてじっくり記事にする予定です。
※本記事は一般的な利回り計算に基づくシミュレーションであり、特定の投資商品や手法を推奨するものではありません。実際の運用には元本割れのリスクが伴います。投資判断はご自身の責任で行ってください。

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